今日はアラビア社のイヤープレートの中でも

私も大好きなカレワラのプレートを紹介したいと思います。

カレワラ

 

北欧フィンランドを代表する陶器メーカーであるアラビアで

20年以上にわたって毎年新しいデザインが発表されてきた

ロングセラーシリーズです。

製造年

1976年に製造がはじまり、1999年まで毎年発売されました。

ロングセラーとはいえ、このシリーズはカレワラというフィンランドでは有名な叙事詩の

一場面をそれぞれ捉えたものです。

 

アラビアには、このイヤープレートを製造していた20年余りの間に

経営的にいい時も悪い時もありました。

それによって製造枚数がかなり違います。

特に1990年代に入ると製造される数が減りました。

そのため、現在においては1990年代のプレートは手に入りにくく、

1980年代のプレートの倍ほどの値段がつく場合もあります。

経済が困窮して売れず作れずで、製造枚数が少なかった年のプレートが高値となっているのですから、

面白いというか少し皮肉ですよね。

 

ちなみに1988年だけは80年代ではありますが、この年も製造枚数が少ないです。

実は窯が壊れて途中までしか製造できなかったそうなんです。

製造方法

さて、このプレートをみてまず惹かれるのは

デザインのかわいらしさはさておき、あまり見かけないプリントではないでしょうか。

色版画のように一色一色、色を重ねて焼いたものと思われます。

手に取ってみるとわかるんですが、つやつやの釉薬がかかっている部分や

どちらかと素焼きのような質感の部分もあり、これにより物語が実に表情豊かに表現されています。

色合いといい触った感触といい、不思議と引き込まれるような独特の世界があります。

 

デザインとカレワラというお話

デザインはライヤ・ウオシッキネン(Raija Uosikkinen)です。

彼女の描く人は、怒っていても泣いていても、なんだか憎めない顔をしていますよ。

そしてこのカレワラのイヤープレートはどの年もすべて人間以外の動物や魚、草花などが描かれています。

悲しい泣いているシーンのプレートなんかもあるんですが、どんな時もその自然物たちが淡々としていて

私的にはなんともいいんですよね。

 

このシリーズの根本となっているカレワラというお話について

少し調べてみました。

フィンランドではロシアの侵攻により民族意識が高まり、研究が盛んになったそうです。

神話のようなものです。

そこで、図書館にいってカレワラ物語を読んでみました。

 

といっても、児童向けにわかりやすく翻訳されているものです。

お年寄りの英雄の神様が主人公なのですが、神様より人間臭いような物語でした。

美しい女の人だったら誰にでもすぐ結婚を迫ったり、友人を遠方へ呪術で飛ばしてしまったり(笑)

 第1章~2章:大気の乙女イルマタルは妊娠中この世を創造した。彼女の膝に産み落とされたカモの卵が割れて、この世の空と陸と月と太陽が誕生した。そんな彼女のお腹の中で長い間ただよっていたワイナミョイネンはうまれたときすでに老人であった。(いきなり生まれたばかりの主人公が老人とは驚きの展開ですw)彼は種まきを命じ、様々な植物はよく育った。しかし大麦だけは育たなかった。彼は開墾し畑を作ったが、1本の白樺だけは空を舞う鷹がとまれるようにと、切らなかった。それをきいた鷹は火をうちだし開墾地を燃やした。その灰の上に大麦の種をまくと、驚くほどよく育った。(←この大麦の種を蒔いている場面が1976年のプレートです。髭の長い老人が種を蒔いています。)

 第3~5章:イナミョイネンの名声をきいた若者ヨウカハイネンはワイナミョイネンに対決を挑むが、簡単に倒されてしまう。(1981年のプレートに描かれています。ヨウカハイネンが負けて沼に沈められようとしているところです。)彼は命を助けてもらうかわりに妹のアイノを差し出すと約束してしまう。ヨウカハイネンの両親はそれを喜ぶがアイノ本人はこれを嘆き悲しむ。(そりゃ老人に嫁げと言われてもいやですよね。)ワイナミョイネンが森でアイノに声をかける(←1977年のプレートがの場面)が、彼女はそのまま海で溺れ死んでしまう。悲しみに暮れたワイナミョイネンは母にそのことを告げる。すると、世の中にはもっと美しい娘がいる、ポポヨラの娘をもらいにいきなさいと、告げる。

 第6章~9章:母の助言通りポポヨラに向かうワイナミョイネンだが、アイノを失い、復讐に燃える兄ヨウカハイネンがワイナミョイネンを弓矢で射る。(1982年のプレートがこの場面です。ヨウカハイネンがワイナミョイネンに弓を向けています)ワイナミョイネンはそれにより海に落ちるが、鷹に助け出され、無事ポポヨラの女主人ロウヒのもとへ。彼女はサンポを作ってくれれば娘をやると答えるが、ワイナミョイネンにはできない。代わりに故郷から鍛冶屋のイルマリネンをよこすと約束し、自分は国まで帰してもらうことに。その道中ポホヨラの乙女が現れ求婚するも、難題に応えられず断念。(←ヨウカハイネンが復讐に向かっている様子が1978年のプレートに描かれています。弓矢をもっていますよね!)

第10章:国に帰ったワイナミョイネンは、鍛冶屋のイルマリネンのもとへ行き、ポポヨラへ行くことを進めるが、イルマリネンはこれを拒否する。わいみょいねんは荒れ地の巨木の枝先に太陽や月をひっかけ、イルマリネンに木に登ってとるようにすすめ、登ったところを大風を吹かせてそのままポポヨラへ送り込んだ。(1987年のプレートがイルマリネンが気に登り、月に手を伸ばしている場面です。)女主人ロウヒは喜んで、サンポを作ってくれたら娘を差し出すと約束する。イルマリネンはサンポを作り上げるが、娘が嫁に行くことを拒否し、イルマリネンは失意の中帰国することになる。

第11~15章:レイミンカイネンは有能でハンサムな男だったが、女癖が悪かった。彼はサーリに求婚にでかけるが、そこですべての女に手をつけた。しかし、キュリッキという娘だけは彼になびかなかった。彼は、彼女を無理やりにさらい妻となることを承諾させる。ただし条件として、決して金銭のために戦にでかけないこと、彼女は村へ遊びにでかけないことという約束を交わした。二人はお互いに約束を守って穏やかに過ごすが、ある時彼女が約束を破り村へ出かけてしまう。それに怒ったレイミカイネンは母や妻が止めるのを振り切ってポポヨラへ戦に出かけてしまった。ポポヨラにつくとすべての人々に呪いをかけるが、盲目の老人にはあなたの素性はわるい」といって呪いをかけなかった。レイミカイネンはポポヨラの娘を嫁によこすように言うと、女主人は鹿、白鳥などを仕留めてくれば渡すことを約束する。しかし、彼は白鳥を狙っているところを、ただ一人呪いをかけなかった盲目の老人にいられて河に落ちて死んでしまう。レイミカイネンの母は彼の死を感じて、ポポヨラへ向かう。川の中から彼の顔、手、骨、器官などをかき集めてつなぎ合わせ元の体に戻った。

第16~18章:ワイナミョイネンはポポヨラの娘に求婚するために船を造る。彼は船を造るのにいくつかの呪文がわからず死後の国や、巨人の体の中へ行きどうにか船を完成させる。彼が船を出すことを知ったイルマリネンの妹は、そのことを兄に知らせる。イルマリネンは慌てて支度を整えて、そりでワイナミョイネンを追いかける。(振られて帰ってきたものの、密かに思い続けていたんですね)二人は、力ずくで娘を連れ帰らないこと、敗れても恨まないことを約束して、ポポヨラへ向かった。娘は先にやってきたワイナミョイネンではなく若いイルマリネンを選ぶ。(1992年はこの求婚の場面です)女主人はイルマリンに3つの課題を与えます。毒蛇のいる畑を耕すこと、熊と狼にクツワをつけて連れてくること、川から釣り具を使わないでカマスを捕まえること。彼は鍛冶屋の腕をつかい、様々な道具を作り出し、それらを成し遂げる。(1987年は作りあえた鷹にカマスを捕まえさせた場面です)

第20~25章:結婚が決まったので、盛大に婚礼の準備が行われ、巨大な牛やビールが準備される(ビールを仕込んでいるのが1986年です。後ろの湖畔に大麦も描かれています)招待状があちこちに届けられるが、レイミカイネンは呼ばれなかった。大いに盛り上がった宴会の後、二人はイルマリネンの実家へと帰る。実家でも喜びの宴が繰り広げられる。

第26~29章:自分だけ呼ばれなかったことを知ったレイミカイネンは、すぐに呼ばれていない宴会にかけつける。彼はポポヨラの主人に対決を挑み、主人を殺す。女主人はそれに怒り、町中の武者を集め、彼を取り囲んだ。彼は必死に逃げた。実家に戻り、母に助けを求めると、何年か小島に隠れるようにと伝え、彼は島へ向かった。島には美しい娘たちがいて、ハンサムなレイミカイネンは歓迎され、島中の女たちに手をつけた。(1983年の場面が島の女たちが、彼を歓迎しているところです。)しかし、ただ一人醜い年増の女には手をつけなかった。女は町中の男にレイミカイネンを攻撃させようとしていた。それを知り、レイミカイネンは島もまた追われることとなる。実家に帰ってみると、実家はなくなっていた。母の足取りをたどると、母は近くの家に住んでいて、実家はポポヨラに攻撃されたということだった。

  (編集中)

 

おすすめの使い方

プレートのウラには穴があいていて、針金などを通すことができるので、

そのまま壁にかけることができます。

なので、やはり壁にかけて飾っていただくのが一番素敵だと思います。

ご自分とご主人のうまれ年のプレートを購入してくださった方のお家へお伺いしたのですが、

2枚並べて壁にかけられていて、とても素敵でした。

うちにも主人のうまれ年と私のうまれ年を並べて飾ろうか、と画策中です。

意外に画鋲くらいでもかけることができます。

現在も毎年売られているなら、出産のお祝いには間違いなくこのイヤープレートを送るだろうな、、、と思います。

カレワラのお話1999年で完結しているし、デザイナーのライヤもすでに亡くなっているので

絶対にありえないんですが。

出産祝いには無理ですが、新築祝いや、誕生日祝いに相手のうまれ年のプレートを送るのもおすすめです。

母の日に自分の生まれ年のプレートを送るのも素敵ですね。

 

入荷情報

今回、少し安価に仕入れられた関係で

通常より安く販売しています。

さらに入手の難しい1990年代も多数入荷しています。

お目当ての年のプレートがあれば、ラッキーかもしれません。

ぜひご確認ください。→ALKU ONLINE STORE

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当ブログで紹介している食器をはじめ、北欧ビンテージ食器を中心に販売しています。古い食器たちとの出会いを大切にしています。

 

 

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