BACA TENERA

ロイヤルコペンハーゲンの食器というと、

西洋のどちらかといえば華奢な食器をイメージされる方が

多いかと思います。

 

私も、BACAとTENERAを知るまでは

私の好きな北欧じゃない。とあまり興味深くみていませんでした。

なので、BACAの花瓶をみてとても驚いたのを覚えています。

先日、入荷したTENERAシリーズですが、あわせてBACAシリーズについて

書いてみたいと思います。

ロイヤルコペンハーゲン,teneraこちらから購入できます→ ALKU ONLINE STORE

(10/23 BACAとTENERA入荷しました!!入荷情報はこちら


今のコペンハーゲンと違うわけ

この2つのシリーズは1958年から製造され60年代に人気を博した

シリーズです。

普段イメージするロイヤルコペンハーゲンと趣が違うのは、

時代背景ももちろんありますが、そもそも作られていた工場が違うからだと思われます。

この2つのシリーズが作られていたのは「アルミニア」という工場でした。

ロイヤルコペンハーゲンも多くの陶磁器メーカーがそうであるように

統廃合を繰り返しながら成長を続けてきました。

1882年にアルミニアはロイヤルコペンハーゲンを買収しました。

しかし、名前をアルミニアに統一することはせず、ロイヤルコペンハーゲンという

ブランド名を継続させたのです。

そのため、ロイヤルコペンハーゲンというブランド名で、

アルミニアの工場で製造されるという状況となり、

北欧ヴィンテージの一端を担う偉大なデザインが生まれました。

アルミニアという名前は1969年まで使われていましたが、

現在は存在しません。

今回焦点をあてたBACAとTENERAはロイヤルコペンハーゲンの刻印のあるものと

アルメニアの刻印があるものが混在しています。

BACAとTENERAを生みだしたニルス・トーソン

ニルス・トーソンは1912年に14歳でロイヤルコペンハーゲンに入社し

下積み時代を経て、1933年に同社のアートディレクターに就任しました。

ロイヤルコペンハーゲンでは1967年から毎年イヤーマグが発売されています。

私も生まれ年のイヤーマグを持っていますが、その第1号はニルス・トーソンが手掛けています。

彼は商業的才能と、アーティスト的な感覚をともに持ち合わせた数少ない人物の一人で、BACAやTENERA以外にもカジュアルな日用品から、実用品までたくさんの商品を手がけました。

6人の女性たちが描くTENERAシリーズ

TENERA(テネラ)シリーズで絵柄のデザインを担当したのは

学校を卒業したばかりの若い女性たちでした。

ニルス・トーソンはそんな彼女たちに自由に表現の場を与え、

若く溢れる感性を発揮させました。

tenera

 

テネラシリーズはほとんどが鳥や草花がデザインされ

女性らしさとともに生き生きとした力強さも感じられるシリーズです。

6人のデザイナーたちは、出身地も違えば、作風も異なります。

1958年から70年代まで続いたこのシリーズは、

制作期間中、デザイナーたちはお互いに影響を与えあい、

成長していったのではないでしょうか。

 

作品の裏には彼女たちのサインが描かれているので、

誰の作品かすぐにわかります。

またそのサインもイニシャルをもじってあって

なんだかかわいらしいです。

(英語のサイトですが、彼女たちのサインが載っています↓)

http://www.jamerantik.dk/kunstnersignaturer_aluminia.htm

6人のデザイナーたち

Berte jessen(ベルテ・イェッセン)

Ing-Lise Koefoed(インゲ・リセ・コェフォード)

Marianne Johnson(マリアンヌ・ジョンソン)

Beth Breyen(ベス・ブレイェン)

Grete Helland-Hansen(グレーテ・へランド・ハンセン)

Kari Christensen(カリ・クリステンセン)

BACAシリーズ

BACAシリーズは、TENERAとは異なり、ニルス・トーソン自らが先頭に立ってデザインを務めました。

彼を中心にJohanne Gerber(ジョアンヌ・ゲァバー)、Ellen Malmer(エレン・マルマー)の3人がデザインしています。

baca

先述のTENERAシリーズと比べると、色合いも落ち着いた色合いが使われ、絵柄も抽象的なものが多くみられます。

しかしながら、まったく地味さを感じさせません。それどころか、逆に重厚感が加わり、力強い存在感が感じられます。

少し上でも述べましたが、ニルスは商業的にもとても才覚のある人物で、たくさんの商業的な作品にも携わってきました。

そんな中でBACAは、アートピース要素の強いシリーズだったため、

彼が自らの個性を余すことなく発揮できる、彼にとっても非常に楽しいシリーズだったのではないでしょうか。

バックスタンプ(裏面の刻印)について 

ヴィンテージの食器や陶磁器をみるとき

やっぱり気になるのが裏面にある刻印(バックスタンプ)ではないでしょうか。

以前アラビア社のものは少しまとめました。→アラビア社 バックスタンプ(刻印)の移り変わり

今回紹介しているBACAとTENERAは非常に面白いです。

私が調べた限りですが、少し紹介させてください。

まず、同じデザインなのに、アルミニアのロゴと、ロイヤルコペンハーゲンのものがあります。これは先述した理由からです。

他の陶磁器メーカーと同じように、時代によってその刻印は変化していきますが、

"royal copenhagen"またアルミニアの場合は”DENMARK"のアルファベットにアンダーバーがつけられ、さらに詳細な製造年を知ることができます。 

BACAとTENERAには何分の何のように、バーの上下に2つの数字が記されています。

初めはてっきり製造ナンバーとか、シリアルナンバー??と思ったのですが、

下の数字が方のナンバー、上はパターンナンバーした。

つまり、同じフォルムの同じ絵付けのものであれば、同じ番号が記されているということです。

それに加えてデザイナーのイニシャルをもじったサインも添えられています。

英語のページですが、詳しく記載されているページを見つけたので添付します。

製造年(アルミニア)ロイヤルコペンハーゲン

デザイナー

TENERA

ALKU ONLINE STORE

当ブログで紹介している食器をはじめ、北欧ビンテージ食器を中心に販売しています。古い食器たちとの出会いを大切にしています。

 

 

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