北欧のデザインにおいて、なしでは考えられない人の一人が
リサ・ラーソンです。
あのグスタフスベリでスティグ・リンドベリとともに
同社の黄金時代を築きあげました。
リサ・ラーソンを見出したのも、リンドベリです。
彼のすすめで手掛けた小さな動物園シリーズは、すぐに世間の注目を浴びました。
リサの作品は動物や子どもの作品が多いですが、
どの作品も見たらなんだかなごんでしまうような、
愛嬌のある顔立ちのものが非常に多いですよね。
現代の日本の若者たちにも大変人気の高いリサの作品。
日本の陶器や樂焼きが大好きというリサの作品は
日本的な懐かしさがあり、日本人の心にすっと馴染んでくれるのかもしれません。
最近では日本の波佐見焼や、益子焼とのコラボレーションも行われています。
彼女の作品の特徴はシャモット(耐火粘土を加熱後砕いて粉上にしたもの)を使用した炻器(石器とは異なり、陶器と磁器の中間のようなもの)を得意としており、これらは素材の地肌の風合いが楽しめます。実際に彼女の作品には釉薬のかかっていないものや、一部のみを釉薬がけで表現したものも多くみられます。
御年86歳のリサ・ラーソンですが、今なお現役で作品を作り続けているそうです。
リサラーソンの手がけた様々なシリーズ
動物シリーズの数々
Lilla Zoo(小さな動物園)シリーズ 1956年~78年

リンドベリに勧められて初めて発表したシリーズ。どれも素焼きがメインとなっています。座っている猫(Cat,sitting)、 縮こまっている猫(Cat,huddling)、 立っている猫(Cat,standing)バイソン(Bison)キツネ(Fox) ウマ(Horse)ダックスフント(Dachshund)の7種類です。独特の表情をした猫はみたことある人が多いのではないでしょうか。
Stora Zoo(大きな動物園)1957年~1965年

リサラーソンの代表作といえる作品の一つです。猫、ブルドック、ヘラジカにシマウマ、カバなど全部で12種類あります。大きなというだけあって、リサ・ラーソンの作品ではかなり大きなシリーズになります。Katt Maxiは全長33㎝と存在感抜群です。
Africa(アフリカ)シリーズ 1964年~1967年

リサラーソンといえば、このアフリカシリーズのライオンではないでしょうか。現在も数多く復刻されています。ライオンはサイズ違いで製造されており、サイズ違いで飾るのもとても素敵です。ゾウは非常に独特のフォルムで、存在感があります。
Menageri(メナゲリ) 1966年~1976年

5種類の動物からなる動物シリーズ。特にネズミ君は非常に人気です。一部は素焼きのまま、一部には釉薬がバランスよくかけられ、独特な味わいのあるシリーズです。復刻盤も大変人気です。
Skansen(スカンセン)1976年~1983年

9種類の動物から成り立っています。笑ってるような白くま、きょとんとした表情の熊など、なんだか癒される表情をした動物たちです。現在は復刻もされています。ALKUでも現在こちらのシリーズのシロクマ(Polar bare)が入荷しています。→ALKU ONLINE STORE
Jura (ジュラ)1971年~1977年

6種類の動物からなるJuraシリーズ。カメに猫にラクダなどです。ほかのシリーズとは違いどれも少しおどけた雰囲気の独特のフォルムをしています。
(犬小屋)1972年~1983年

様々な犬種の特徴をよくとらえ、かわいらしくでごる目されています。現在も復刻版が製造されています。このシリーズは種類がとても多いのが特徴で、飼い犬と同じ犬種を飾る人も多いようです。
Noaks Ark(ノアの箱舟)1978年~1983年

ノアの箱舟の名を連想させる、オスとメスが2匹くっついているシリーズ。製造期間が短かったこともあり、非常に入手が難しいシリーズです。リス、ゾウ、ライオンペンギンなど、どれ2匹が仲睦まじくくっついていて、なんとも癒されます。
動物以外のシリーズ
Adam & Eva(アダムとイヴ)1972年~1980年
Liten(小さなとき)とStor(大きいとき)とそれぞれ2種類ずつ作られています。
小さいときのふたりは裸で後ろ姿もおしりがぷりっとしていて思わず微笑ましい気持ちになる作品です。
ALL VÄRLDENS BARN(世界の子供たち)1974年

ユニセフ基金のためにリサがデザインしたシリーズです。世界各地の民族衣装をきた、人種も様々な子供たちです。お腹がぷくっと出た男の子や、ちょっとすましたお姉さんまで、全部で7種類。1体だけでも、並べて飾っても非常にかわいいです。
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ABC Flickor 1958年~1973年
シリーズ名はAmelia, Beata,Charlotta,Dora,Emmaの5人の少女の名前からつけられました。丸みを帯びた女性らしいフォルムで、発売当時はブックエンドとして発売されました。h製造の終わる最後の数年には細かな花柄など、時間もコストもかかるドレスの少女たちが製造され、現在かなりの高値で取引されています。確かにドレスだけでもとても美しいので、個人的に高値になっても仕方ないなぁ、、、などと思っています。
とはいえ、通常パターンの彼女たちも十分にキュートで存在感ありますよ。

Wordrobe(ワードローブ)1990年~
お店に行くと度々見かけるこのシリーズ。

製造されたのは1990年~と結構最近の作品です。
1輪挿しのように使うと非常にかわいらしいんです。
この花瓶はぜひ、花瓶だけかざるのではなく、お花も一緒に飾ってほしいですね。
現在も復刻されていますので、比較的安価にリサラーソンを楽しむことができる
おすすめの作品です。
ここまで様々なシリーズを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか??
丸みをおびたどこかゆるさを感じるフォルム、
動物や、こどもたちの幸せそうな表情。
お部屋に飾れば少し部屋が暖かくなりそうな、リサラーソンの世界感をたくさんの人に楽しんでほしいです。
まだまだ紹介しきれない作品がたくさんあります。
すこしずつ書き足していけたらいいなぁ、と思っています。
陶板については下の記事にまとめています。
[getpost id=”2642″ title=”リサ・ラーソン(Lisa larson)ヴィンテージ陶板特集☆”]
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