ビンテージ食器に興味を持ち始めると
必ず気になること。
それは、刻印やバックスタンプ、サインなどではないしょうか。
そのマークからそれが製造された時代などがわかります。
今日はそれを紹介したいと思います。
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1873年創業のアラビア社。19世紀はだいたいこのような感じになっています。

一番古いものは1874年からのものですね。
さすがにこんな刻印のある食器にはであったことがありません。
この記事を読んでくださってる皆さんも、この後の時代のロゴが
ついている食器をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

王冠のように見えるマークですが、これは王冠ではなく工場の煙突がモチーフになっているそうです。
どうしてこれが煙突??と思っていましたが、こうやって移り変わりをみるとよくわかります。
ちなみにこちらの写真はは、うちにあった雑誌から引用させていただきました。
雑誌はTORI Alternative culture of Finland 05(2007.07)
少し古いバックナンバーになりますが、ヴィンテージになったモダンデザインという特集で、
写真も多いし、家具なんかもとってもかっこよくてかなりいいですよ!!
よかったら探してみてください。
さて、ここからうちにある食器もいくつかひっくり返してみました!
まず今手元にある一番古いものから。
この刻印は1932年~1942年まで使われていました。
アラビアファクトリーの煙突が描かれSuomiの文字も見えますね。↓

1926年にGreta Lisa Jaderholm-Snellman(グレタ・リサ・イェーデルホルム=スネルマン)が
デザインしたShe-Fo という作品です。
今年フィンランド建国100周年を記念してマグが発売されていますが、
このShe-Foもそのうちの1つとして復刻されていて注目があるまっています。
この刻印があれば80年くらい前のものということですね。
なかなか古いものといってもいいですね。
ビンテージからアンティークと呼ばれるようになる目安が、
製造されて100年と言われています。
もう少しでアンティークものになるお品です。
見つけたときはぜひ大切にしてあげてください。
次に古そうなのは1964~71年までの刻印のこちらでしょうか。
先日紹介したマホガニーのポットです。


クロッカスも75-81ですね!!

メリは1975-81年ですね。ちょうど製造されていたのが75~81年までなので
メリはすべてこの刻印のはずですね↓

1976年から1999年まで製造されていたカレワラも見てみましょう。76年と90年です。
”ちゃんと”というとおかしいですが、マークが変わっていますね。


[getpost id=”2594″ title=”カレワラについて”]
TUPAのカップは1981年~
引用した雑誌が少々古いため、載っていませんでしたが、
2014 年から右側のスタンプに変わっています。↓

2014年の変更でずっとついていた王冠マークがなくなりました。
実は、王冠マークと言われているマークは工場の煙突を表しているそうですよ。
楽しんでいただけましたか?
みなさんもさっそく食器をひっくり返して、さらにお楽しみください。
さらに購入いただく際の参考にしていただけると嬉しいです。
1949年~64年に使用されていたマークの”12‐64”という数字が輸出用ということだったようです。
とはいえ、国内用としてもかなり流通していたようで、そこまで厳密ではなかったようですが。
ずっとなんだろう??年代??と思っていました。
ほかの数字がついているものもありますが、どういう意味なんでしょう?
知っている方いらっしゃいましたら、ぜひご教示ください。
さて、どうしてフィンランドなのにアラビア??と思ったことはありませんか??
アラビアで検索かけると国のアラビアが一番にでてきますよね。
アラビア社は工場が建っているアラビアというヘルシンキの地区の名前からきてるんですが、
島国であり、港町だったフィンランドには世界各地の地名から
名前を拝借してつけた地区がいろいろあるのだそうです。
だから、このアラビア社もARABIAではなく、TOKYOとかJAPANとかに
なってたかも??
ロゴ(バックスタンプ)の歴史については
アラビア社の公式ホームページにも載っているようです。→こちら
既に生産されていない北欧のヴィンテージ食器。見つけた時が買い時かもしれません。
フィンランドやスウェーデンで見つけたヴィンテージ食器を販売しています。
新しい食器でわくわくする毎日を。